幸せの四つ葉のクローバー家の近くに最近できた小さな公園。毎朝、犬の散歩で通るようになりました。 昨日の朝、70歳をすぎたくらいの男性が その公園の散歩道の脇の芝生を 少し腰をかがめながら何か探すように見ていました。 落し物をされたのかな、と思って少し近づくと かがんで何かを手に取りました。 見るとそれは大きめの四葉のクローバー。 私と目が合うと、少し照れたように微笑んで 右手に新聞と折り畳み傘、左手にクローバーを持って また芝生に目をやりながら、ゆっくり駅に向かって歩き出しました。 見つけると幸せになれる、という四葉のクローバー。 自分のために探したのでしょうか。 それとも家族のため、お孫さんのため? これから出かける先で待つ人のためでしょうか。 大切な誰かに渡すまで、クローバーがしおれませんように。 その方の後姿に、なんだか私も口元がゆるんでしまいながら そんなふうに思っていました。 見つけたその方だけでなく、渡される誰かさんも そして、見かけた私も、なんだかちょっと嬉しくなれる。 それは、ほんの小さなことだけれど 何気ない毎日の中に、そんな場面に出会えることこそ 幸せなのでしょうね。 暑い朝の散歩は、ときに億劫になってしまうけれど こんな場面に出会わせてくれるのだから わが愛犬に感謝、ですね。 2004年7月11日 初掲 ジャンル別一覧
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